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SNS / Facebook

Facebookは、「終わった」のではない。
ミドル・シニアに届く、現役のSNS。

Nest LabSNS / Facebook2026.06.08出典4件

Facebookの国内月間利用者は2,600万人(2019年公表値)。ミドル・シニアに届く現役のSNS

「Facebookはもう誰も使っていない」「今さら運用しても無駄」——SNSの話題になると、必ず出てくる言葉です。しかし国内データを見ると、実態はまったく違います。利用率は5年間ほぼ横ばいで、利用の中心は30〜50代。60代の利用率は20代を上回ります。つまりFacebookは「終わった」のではなく、若者向けSNSでは届かない層に届くメディアへと役割がはっきりしただけなのです。

「オワコン」と言われながら、利用率は5年ほぼ横ばい。

まず規模から。Facebookの国内月間利用者は2,600万人。これは2019年7月時点にFacebook社(現Meta)が公表した数字で、以降国内の公式な更新はありませんが、いまも各社のSNSまとめで採用され続けている基準値です。LINE 1億・YouTube 7,370万・X 6,800万・Instagram 6,600万・TikTok 4,200万(公表時期はサービスごとに異なる)と比べれば小さいものの、国民のおよそ5人に1人に相当する規模のメディアが「誰も使っていない」はずがありません。

2,600万人

Facebookの国内月間利用者数(2019年7月時点・Facebook社公表値)

出典:ガイアックス ソーシャルメディアラボ「性別・年齢別 SNSユーザー数」まとめ(二次・随時更新/2026-06-08閲覧)gaiax-socialmedialab.jp

「昔は多かったが急減した」わけでもありません。総務省の調査では、Facebookの全年代利用率は26.8%(2024年度)。2020年度の28.0%から26〜29%前後でほぼ横ばいに推移しており、報告書自身も「Facebookの利用率はほぼ横ばい」と明記しています。約4人に1人が使い続けている状態が、5年間安定して続いているのです。

中心は30〜50代。60代は、20代より使っている。

Facebookの本当の特徴は、年代別に見たときに現れます。利用率がもっとも高いのは30代(39.2%)と40代(38.6%)で、およそ5人に2人。50代も32.1%と3割を超えます。そして注目すべきは、60代(26.6%)が20代(22.9%)を上回っていること。10代は13.6%にとどまり、多くのSNSとは逆の「大人ほど使っている」分布です。

Facebookの年代別利用率(2024年度・全国13〜79歳)

10代13.6%
20代22.9%
30代39.2%
40代38.6%
50代32.1%
60代26.6%

出典:総務省 情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2025年6月公表・政府一次/2026-06-08閲覧) soumu.go.jp

同じ調査で、60代のX利用率は22.1%。つまり60代ではFacebookがXを上回ります。NTTドコモ モバイル社会研究所の調査(2025年1月・15〜79歳 n=6,962)でも、男性60代以上のFacebook利用率は33%とXと同水準。InstagramやTikTokのタイムラインには出てこない40〜60代が、Facebookのフィードには日常的にいるのです。

「Facebookが終わった」のではなく、「若者のSNSではなくなった」だけ。40代の5人に2人に届く媒体を"終わった"と切り捨てるのは、データと合いません。

シニアはもうSNSにいる。しかもFacebookでは「発信」する。

「シニアはそもそもSNSを見ないのでは?」——これも過去の話です。モバイル社会研究所の2026年シニア調査(60〜84歳 n=1,300)では、LINE・Instagram・Facebook・X・TikTokのいずれかを利用している割合が60代で92%、70代で78%、80代前半でも47%。シニア層への告知チャネルとして、SNSはすでに現実的な選択肢になっています。

92%

60代で、主要SNS(LINE/Instagram/Facebook/X/TikTok)のいずれかを利用している割合

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所「2026年シニア調査」(2026年1月実施・2026年4月13日公表)moba-ken.jp

さらに同調査では、Facebookは「見るだけ」の場ではないことも分かっています。Facebookを利用する男性シニアの半数以上が自ら発信しており、InstagramやTikTokでは投稿する人が3割以下で閲覧中心なのと対照的です。発信しコメントし合う文化が残っているため、投稿への反応(コメント・いいね・シェア)が生まれやすい——ビジネス投稿にとって、これは大きな価値です。

実名と「知人の動向」の文化。だから地域・BtoB・イベントに効く。

モバイル社会研究所の2025年調査では、SNSごとの「主な使い方」も調べられています。Xは「ニュース」、TikTokは「暇つぶし」が特徴なのに対し、Facebookで他のSNSより高かったのは「知人の状況把握」。実名で、現実の知人とつながる——この文化こそFacebookの強みで、ビジネスでは次の3つの場面で効きます。

① 地域ビジネス:商圏に住む40〜60代は、まさにFacebookの利用が厚い層。実名の投稿は「あの人が行った店」として伝わり、紹介・常連化につながります。② BtoB:経営者・決裁者が多い30〜50代の利用率は3〜4割。実名・所属つきのつながりは名刺交換の延長として機能し、会社ページより「人」の発信が届きます。③ イベント告知:日時・場所を告知しコミュニティ(グループ)で継続的に案内する使い方は、知人経由で広がるFacebookの文化と相性が良い王道です。

問いは「どのSNSが流行っているか」ではなく、「届けたい相手が、どこにいるか」。ミドル・シニアと実名でつながりたいなら、答えの一つは今もFacebookです。

「終わったSNS」ではなく、「役割がはっきりしたSNS」。

整理しましょう。国内2,600万人(2019年公表値)・利用率26.8%で5年横ばい・中心は30〜50代・60代は20代超え・シニアの発信文化——これがFacebookの現在地です。若年層への認知はInstagramやTikTok、再来店はLINE、リアルタイムの話題はX。そしてミドル・シニアに実名で届き、地域・BtoB・イベントに強いのがFacebook。「流行っていないからやらない」ではなく、届けたい相手から逆算して使い分ける。それがデータから見える結論です。

※本文の利用者数は2019年公表値、利用率は2024年度調査(2025年6月公表)の値です。最新値は必ず出典リンク先でご確認ください。

Sources / 出典

  1. 総務省 情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」(2025年6月公表・政府一次・Facebook利用率26.8%/年代別/経年/2026-06-08閲覧) — https://www.soumu.go.jp/main_content/001017240.pdf(調査ページ:soumu.go.jp
  2. ガイアックス ソーシャルメディアラボ「性別・年齢別 SNSユーザー数まとめ」(二次・随時更新・Facebook国内MAU2,600万人=2019年7月時点ほか各SNS利用者数/2026-06-08閲覧) — https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
  3. NTTドコモ モバイル社会研究所「SNSの主な使い方 X『ニュース』、Instagram『知人の動向』、TikTok『暇つぶし』、Facebook『知人の動向』」(2025年一般向けモバイル動向調査・2025年1月実施・全国15〜79歳 n=6,962・2025年9月29日公表) — https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20250929.html
  4. NTTドコモ モバイル社会研究所「シニアのSNS利用 60代92%、70代78%に上昇」(2026年シニア調査・2026年1月実施・全国60〜84歳 n=1,300・2026年4月13日公表) — https://www.moba-ken.jp/project/seniors/20260413.html

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