多くのSNSは「いま起きていること」を流す場所です。けれどPinterestは少し違います。人はここで、これからやりたいこと・これから買うものを探し、保存(ピン)します。つまりPinterestは、まだ買っていない人が購入の計画を立てている瞬間に立ち会えるプラットフォーム。今回は、公式データをもとに「未来の買い物を探す場所」としてのPinterestを読み解きます。
Pinterest公式は、ユーザーの利用目的をこう説明します——「自分らしいスタイルを探す、やりたいことや買うものを決める、未来を計画する」。タイムラインを消費するのではなく、これからの自分が必要とするものを能動的に探しに来る。この「先回りの姿勢」こそが、他のSNSとの決定的な違いです。だからPinterstで見られるピンは、過去の記録ではなく将来の行動の予告になります。
他のSNSが「いま」を映すなら、Pinterestは「これから」を集める場所。保存されたピンは、まだ実行されていない未来の意思決定リストです。
「計画の場所」という性質は、そのまま購買行動に直結します。Pinterest公式(日本向け)によれば、日本のPinterestユーザーの5人に3人が、ショッピングのためにPinterestを利用しています。SNSを「眺めるだけ」で終わらせず、実際に買うものを探す手段として使っている——これは、購買前リサーチの入口としてPinterestが機能していることを示します。
5人に3人
日本のPinterestユーザーのうち、ショッピングのためにPinterestを利用している割合
出典:Pinterest Business 公式(日本・オーディエンス)「5 人に 3 人の日本の Pinterest ユーザーが、ショッピングのために Pinterest を利用しています」(2026-06-14閲覧)business.pinterest.com
Pinterestが購買前リサーチに効く理由は、検索の中身にあります。Pinterest公式によれば、上位の検索のうち96%が「非指名検索」(ブランド名を指定しない検索)です。つまり大多数のユーザーは、まだ買う商品やブランドを決めていない状態で探しに来ている。指名買いがほとんどのGoogle検索と違い、Pinterestには「これから誰かに選ばれる」余地が広く残されているのです。新しい商品やブランドにとって、これは大きなチャンスを意味します。
Pinterestは「計画・発見」の段階で使われている(日本/Pinterest公式)
出典:Pinterest Business 公式(日本・オーディエンス)(2026-06-14閲覧) business.pinterest.com/ja/audience
利用理由の第1位も、Pinterest公式が挙げるのは「新しい商品やブランドを探すため」。広告や指名検索が「すでに知っているものを買う」場所だとすれば、Pinterestは「まだ知らないものに出会う」場所。だからこそ、保存(ピン)された一つひとつが、将来の購買意欲のシグナルになるのです。
この「発見プラットフォーム」としての規模は、世界的にも拡大し続けています。Pinterest公式は、現在の月間アクティブユーザーが6.31億人にのぼると公表(海外参考)。決算ベースでも、2024年第4四半期にグローバルMAUは過去最高の5億5,300万人(前年比+11%)に達したと発表しています(海外参考)。「未来を計画する人」が、世界中で年々増えているということです。
5.53億人
グローバル月間アクティブユーザー(2024年Q4・前年比+11%・過去最高)/海外(参考)
出典:Pinterest, Inc.「Fourth Quarter and Full Year 2024 Results」(2025/2/6・公式IR)「Global monthly active users reached an all-time high of 553 million, an increase of 11%」investor.pinterestinc.com
ここまでを整理すると、Pinterestの強みは三つに集約されます。①人は消費・計画の段階でここを訪れる。②保存(ピン)は将来の購買意欲のシグナルである。③日本でも利用が広がり、5人に3人が買い物に使うほど購買前リサーチの入口になっている。SNSの中でも、Pinterestは「いいね」を集める場所ではなく、「いつか買う」を集める場所なのです。
大切なのは、いま売ることだけではありません。まだ決めていない人の「未来の買い物リスト」に、自社の選択肢を保存してもらうこと。それが、選ばれ続けるための先行投資になります。
だからPinterest施策は、TikTokやInstagramでの発見、SNS検索でのリサーチ、UGCによる信頼の証明と同じ線の上にあります。人が「これから何を買うか」を決めていく一連の流れの、最も上流に位置するのがPinterest。ここで存在を残せるかどうかが、半年後・一年後に「選ばれる」かどうかを静かに左右します。
あなたの商品は、
「未来の買い物リスト」に入っていますか?
Pinterest・SNS・AI検索で、自社がどこまで「これから買う人」に発見されているか。無料で診断レポートにしてお届けします。