あなたのサイトを見ている人は、いま手元のスマートフォンを見ています。パソコンの前に座って、じっくり比較検討している人ではありません。これは感覚の話ではなく、国の公式統計が示す事実です。そして見落としがちなのが、Google自身も「スマホ版のページ」を評価の基準にしているという点。スマホで見づらいサイトは、人にもAIにも届きません。
総務省の最新データ(2024年)によると、個人のインターネット利用率は85.6%。その利用端末を見ると、「スマートフォン」が74.4%で、「パソコン」の46.8%を27.6ポイント上回り、端末別で最も多くなっています。つまり「ネットを見る=スマホで見る」が、いまの標準です。PC前提で作られたサイトは、すでに多数派ではない人に向けて設計されていることになります。
74.4%
個人がインターネット利用に使う端末で「スマートフォン」が最多(パソコン46.8%を上回る・2024年)
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」インターネットの利用状況(2024年・通信利用動向調査ベース/2026-06-14閲覧)soumu.go.jp
個人がネット利用に使う端末(2024年・利用率)
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」(2024年・2026-06-14閲覧) soumu.go.jp
保有の面でも傾向は同じです。2023年の世帯保有率は、スマートフォンが90.6%に対しパソコンは65.3%。多くの家庭で、いちばん身近なネット端末はスマホになっています。お客様があなたの店名やサービス名を検索するとき、その画面はほぼ確実に手のひらサイズです。
スマホ対応は「ユーザーに親切」というだけの話ではありません。検索の評価そのものに直結します。Google公式は、モバイルファーストインデックス(Mobile-First Indexing)という仕組みを採用しており、サイトのスマホ版のコンテンツを、インデックス(検索データベースへの登録)とランキング(順位付け)の基準として使うと明言しています。評価されるのはPC版ではなく、スマホ版なのです。
Google uses the mobile version of a site's content, crawled with the smartphone agent, for indexing and ranking. This is called mobile-first indexing.
— Google Search Central「Mobile-first indexing best practices」(公式・2026-06-14閲覧)
Googleはあわせて、「モバイル版を持つことは必須ではないが、強く推奨する(very strongly recommended)」とも述べています。スマホで見づらい・崩れている・情報が欠けているサイトは、Googleの目から見ても「評価対象のページが弱い」状態。検索で見つけてもらう力そのものが落ちてしまいます。
ここまでを整理すると、結論はシンプルです。①人はスマホで見ている(端末別で最多・74.4%)。②Googleもスマホ版を評価の基準にしている(モバイルファーストインデックス)。この2つが重なる以上、スマホでの見やすさは「あれば良い装飾」ではなく、見つけてもらい、読んでもらい、行動してもらうための前提条件です。
文字が小さくて拡大しないと読めない、ボタンが押しづらい、表示が遅い、横スクロールが発生する——こうした「スマホでのストレス」は、せっかく訪れた人がそのまま離脱する理由になります。届く力(検索)と、伝わる力(ページ体験)の両方が、スマホ最適化の有無で決まるのです。
これからのWeb制作は「PCで作ってスマホにも一応対応」ではなく、「スマホで見られる前提で設計し、PCにも展開する」。順番が逆になっています。
SNSや地図アプリ(MEO)、検索(SEO)からの流入も、その入口はほぼスマホです。集客の各チャネルを整えても、最後に着地するサイトがスマホで見づらければ、積み上げた努力がこぼれ落ちてしまいます。「スマホで見られる前提」でサイトを設計し直すことが、いまの集客の土台です。
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