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AI検索 / ゼロクリック

クリックされない検索が、
増えている。

Nest LabAI検索 / ゼロクリック2026.03.10出典7件

AIによる概要で検索1位でもクリックが約38%減

検索結果の一番上に、AIがまとめた答えが表示される。ユーザーはそれを読んで、満足してしまう。リンクをクリックしない——これが「ゼロクリック検索」です。Googleの「AIによる概要(AI Overviews)」が広がるなか、たとえ検索で1位を取っても、サイトへの流入は減りはじめています。いま起きていることと、その対策を、国内データで確かめます。

1位を取っても、クリックは減っている。

SEOの常識は「上位に表示されれば流入が増える」でした。しかしAIによる概要が普及した今、その前提が崩れつつあります。Ahrefsが日本を含む30万キーワードを分析したところ、AIによる概要が表示されるキーワードで、日本のオーガニッククリックは約37.8%減少。グローバルでは約58%減でした。検索1位ページのクリック率(CTR)は、日本で本来あるべき2.9%から1.8%へ低下しています。順位はそのまま、クリックだけが消えていく。これがゼロクリック時代の現実です。

37.8%減

AIによる概要が表示されるキーワードで、日本のオーガニッククリックが減少した割合

出典:Ahrefs「AIによる概要のゼロクリック影響」調査(2026/1・PR TIMES・30万キーワード・2023年12月比)prtimes.jp

AIによる概要で、検索のクリックはどれだけ減ったか

グローバルのクリック減約58%減
日本のクリック減約38%減
海外・クリック率(15%→8%)の低下幅約47%減

出典:Ahrefs(日本38%減・グローバル58%減)prtimes.jp/Pew Research Center(海外・補助/クリック率15%→8%)pewresearch.org

若い世代ほど、「検索だけで完結」している。

クリックが減るのは、ユーザーが「リンクを開かなくても答えが手に入る」からです。サイバーエージェントのGEOラボが全国9,278名に行った調査では、AIによる概要を見て検索結果ページだけで行動を終える人(ゼロクリック)は全体で63.2%。世代別に見ると10代は73.6%、20代66.8%、30代62.1%と、若い世代ほど「検索で完結」しています。これから顧客になる層ほど、あなたのサイトを開いていないのです。

73.6%

10代で、AIによる概要を見て検索結果ページだけで終える(ゼロクリック)人の割合

出典:サイバーエージェント インターネット広告事業本部 GEOラボ/マクロミル調査(2025/10・全国10〜60代 n=9,278)webtan.impress.co.jp

「検索結果だけで終える」人の割合(世代別)

10代73.6%
20代66.8%
30代62.1%
全体63.2%

出典:サイバーエージェント GEOラボ/マクロミル(2025/10・n=9,278)webtan.impress.co.jp

AIの答えの中の「引用元」すら、ほとんど押されない。

「でも、AIの答えに自社が引用されればクリックされるのでは?」——残念ながら、そう甘くはありません。Pew Research Center(米国・補助データ)の調査では、AIによる概要が表示されたとき、その要約の中に並んだ引用元リンクをクリックした人はわずか1%。さらに、AIの要約を読んだあとは26%の人がそのまま検索を終了しました(要約がない場合は16%)。AIが答えてくれるほど、人はもう動かない。流入を「クリック前提」で設計している限り、この流れには勝てません。

ゼロクリック時代に問われているのは「何位か」ではなく、「AIに引用される会社か」「名前で指名されるか」「検索以外に出会いの場があるか」です。

対策は3つ。「引用される・指名される・他チャネル」。

流入が減るからといって、できることがないわけではありません。ゼロクリック時代の集客は、次の3方向に組み替えます。

① AIに引用される(GEO)。 クリックされなくても、AIの答えの中に「この会社が良い」と名前が出れば、それは新しい露出です。AIに引用されやすいのは、第三者の評価が蓄積され、情報が構造化された、信頼できる発信源。検索順位を追うのではなく、「AIが参照する側」になるのが第一の対策です。

② 名前で指名される(指名検索・ブランド)。 「〇〇(地域) 歯医者」ではなく「〇〇クリニック」と名前で検索・来店してもらえる状態は、AIによる概要に最も奪われにくい流入です。SNS・口コミ・動画で名前を覚えてもらい、「比較される検索」から「指名される検索」へ移すこと。これがゼロクリックに最も強い構造です。

③ 検索以外のチャネルを持つ。 Google検索という1本の蛇口に依存するほど、ゼロクリックの打撃は大きくなります。Instagram・TikTok・YouTube・LINEといった、検索を経由せず直接届くチャネルを持つこと。出会いの入り口を分散させることが、流入減のリスクヘッジになります。

つまり、これからの集客は「検索で1位を取る」から「AIに引用され、名前で指名され、複数の入り口を持つ」へ。検索が答えを返す時代に選ばれ続けるのは、クリックの先ではなく、クリックの前から信頼されている会社です。

Sources / 出典

  1. Ahrefs「AIによる概要のゼロクリック影響」調査(2026/1・PR TIMES・30万キーワード/日本約37.8%減・グローバル約58%減・1位CTR 2.9%→1.8%) — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000157671.html
  2. Web担当者Forum/サイバーエージェント GEOラボ・マクロミル調査(2026/1記事・調査2025/10・n=9,278/ゼロクリック全体63.2%・10代73.6%・20代66.8%・30代62.1%) — https://webtan.impress.co.jp/n/2026/01/05/51936
  3. Pew Research Center「Google users are less likely to click on links when an AI summary appears」(2025/7・海外・補助/クリック率15%→8%・要約内リンク1%・セッション終了26% vs 16%・68,879検索/900名・2025年3月閲覧データ) — https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/07/22/google-users-are-less-likely-to-click-on-links-when-an-ai-summary-appears-in-the-results/

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