Googleマップで「見つかる」だけでは、もう足りません。人は地図でお店を探し、ルートを引き、来店する直前にもう一度GBP(Googleビジネスプロフィール)を開いて、写真とクチコミを確かめてから店を決めます。情報が整っているお店ほど、選ばれる——それを国内データで見ていきます。
まず押さえたいのは、Googleマップが「探す」だけの道具ではないという事実です。調査では、Googleマップで飲食店を探した人の73.5%が、実際に来店しています。地図上で見つけてもらうことが、そのまま来店に直結する。だからこそ、マップ上での見え方=GBPの整備が集客の起点になります。
来店までの行動を分解すると、「ルート検索」が動線の中心にあることが見えてきます。来店者のうち、ルート検索とサイト閲覧を併用した人が36.5%、ルート検索のみの人が30.6%。あわせて67.1%がルート検索に関与していました。さらに、ルート検索とサイト閲覧を併用した層の来店率は85%。マップで道順を確かめ、加えて情報まで読み込む人ほど、来店へと進んでいます。GBPに掲載された情報が「揃っている」ことが、来店の後押しになるのです。
来店者の動線と来店率(ルート検索が中心)
出典:トライハッチ/Web担当者Forum「Googleマップ利用実態調査」(2024/6) webtan.impress.co.jp
そして来店の「最後の一押し」もGBPです。来店直前にGBPやマップを確認してから来店を決める人は62.8%。ここで重要なのは、その決め手が検索順位ではなく「クチコミ・写真」だという点です。何位に表示されているかより、開いた先で「どんな評価か」「どんな雰囲気か」が伝わるかどうか。順位対策の前に、まず写真とクチコミの中身を整えることが、来店を左右します。
62.8%
来店直前にGBP/マップを確認してから来店を決める(決め手は順位より「クチコミ・写真」)
出典:トライハッチ「飲食店のMEOに関する調査」(公表年月不明/2026-06-14閲覧)meo.tryhatch.co.jp
では、来店を後押しするクチコミには「基準」があるのでしょうか。2つの調査が、その目安を示しています。ひとつは、来店検討の基準として「星3.8以上」を挙げる人が49.6%、「口コミ30件以上」で信頼すると答えた人が51.4%(イクシアス/n=500)。もうひとつは、「星3.5以上」で47.4%が来店を検討し、「口コミ10件以上」で70.3%が信頼する(FINEXT/n=329)という結果です。数字の幅はあれど、共通するのは「ある程度の星」と「ある程度の件数」がそろって初めて、人は安心して来店を決めるということ。星と件数は、運用で積み上げられる資産です。
来店を後押しする口コミの基準
出典:イクシアス(2025/4・n=500) prtimes.jp/FINEXT(2026/4・n=329) prtimes.jp
最後に、Google自身の説明を確認しておきます。Google公式は、Googleマップ(ローカル検索)の表示順位が「関連性・距離・知名度」の3つで決まると説明し、店舗情報を充実させることと、クチコミへの返信を推奨しています。つまり、写真やクチコミ・情報を整えることは、表示順位の観点からも理にかなっているのです。来店者の行動データと、Google公式の方針は、同じ方向を指しています。
「見つかる」だけでは選ばれません。写真・クチコミ・返信・情報整備までを揃えること——そこまでが、Googleマップで「選ばれる」お店の土台です。
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