広告や公式サイトでどれだけ「いいお店です」と発信しても、人は最後に実際に使った人の声を確かめてから動きます。これがUGC(User Generated Content=お客様がつくるコンテンツ)です。そしていま、UGCは人だけでなくAI(生成AI・Google)にとっても「信頼の証拠」になりつつあります。
UGCは、もはや「あれば良いもの」ではありません。ネット通販・定期通販の購入検討では88.5%がUGCをチェックし、小売店や施設への来店検討でも約7割がUGCを確認しています。EC(オンライン)でも実店舗(オフライン)でも、購入・来店の直前にお客様の声が見られているのです。
88.5%
ネット通販・定期通販で、購入検討時にUGCをチェックする人
出典:アライドアーキテクツ/Letro「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査2022」(2022/12・n=1,083)aainc.co.jp
購入前に「お客様の声(UGC)」を確認している
出典:アライドアーキテクツ/Letro UGC影響度調査2022・UGCに対する意識調査2022 prtimes.jp
なぜUGCがそこまで効くのか。理由はシンプルで、人は企業発信より「実際に購入した人の情報」を重視するからです。調査では、商品購入時に企業からの情報より購入者からの情報を重視する人が51.3%。広告や公式サイトは「自分で言っていること」ですが、UGCは「他人が言ってくれていること」。だからこそ、何倍も信頼されます。
UGCが信頼される理由を見ると、対策のヒントが見えてきます。最多は「内容が具体的・わかりやすい」が46.3%、次いで「件数が多い」41.6%、そして「良い点だけでなく、良くない点についても書かれている」41.2%。つまり、悪い口コミがあること自体が信頼につながるのです。良い声だけを並べるより、リアルな声がある方が信じられます。
口コミ対策とは、悪い口コミを「消すこと」ではありません。返信し、改善し、説明することで、むしろ誠実さを見せる施策です。
第三者の声が生まれる場所として、X(旧Twitter)はいまも強力です。Xの情報をきっかけ・参考に商品を購入した経験がある人は65.5%。さらに、10〜20代の約7割がXをきっかけに来店経験ありという調査もあります(※いずれもTwitter時代=現Xの2022年調査)。Xは拡散だけの媒体ではなく、本音の評判と来店を動かす口コミメディアです。
Xの「口コミ」が購買・来店を動かす(現X・2022年調査)
出典:アライドアーキテクツ Twitter上のクチコミ行動と影響度調査(2022/3) prtimes.jp/MarkeZine markezine.jp
UGCの価値は、人に対してだけではありません。Google公式は、Googleマップ(ローカル検索)の表示順位が「関連性・距離・知名度」で決まると説明し、クチコミへの返信も推奨しています。さらに、有効なレビューの構造化データ(Review/AggregateRating)があると、検索結果に星や評価の抜粋(リッチスニペット)が表示されることがあります。UGCを技術的に整えることは、そのままMEO・SEO・AIO(AIに選ばれる対策)につながるのです。
生成AIも、Googleも、「人の役に立つ、信頼できる、人間中心のコンテンツ」を重視します。お店が自分で語る情報だけでなく、第三者が実体験として語る声がWeb上に蓄積されているほど、AIは「このお店は実在し、評価されている」と判断しやすくなります。UGC対策は、そのままAIに選ばれる対策(AIO)でもあるのです。
AIに選ばれるには、自社が言いたいことだけでなく、実際のユーザーがどう評価し、どんな体験をしているかを、Web上に蓄積する必要があります。
だからUGCは、EC・店舗(MEO)・SNS・検索(SEO)・生成AI(AIO)を横断する「信頼資産」です。集めて、返信し、構造化してGoogleに伝える——この一連の運用を仕組みにすることが、「選ばれる」ための土台になります。