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習い事 / 検索と比較

塾・習い事は、
検索とGoogleマップで選ばれている。

Nest Lab習い事 / 検索と比較2026.07.06出典5件

入塾前にGoogleマップを見た保護者は65%

子どもの塾や習い事を、保護者はどう選んでいるのか。いまや答えは「検索して、比べて、近さで決める」です。第一子が塾を探し始めた保護者のうち、44%が地図サービスで塾を探し、入塾前にGoogleマップを見た保護者は65%。そして入会の決め手として最も多いのは「場所の近さ・アクセスの良さ」48.4%でした。ネット検索とGoogleマップに情報が出てこない教室は、そもそも比較の土俵に上がりません。本記事では、保護者の教室選びの実態を公的性の高い調査データで整理します。

塾・習い事は、まず「検索」で見つけられている。

保護者が塾情報を集める入り口は、すでにインターネットです。Ameba塾探しが小中高生の子どもがいる保護者3,090名に行った調査(2021年4月)では、塾選びで参考にしたものの1位は「インターネット検索」で約45%。ママ友など「親同士の口コミ」の約36%を上回りました。かつて主役だった口コミより、まず自分で検索する保護者が多いという結果です。

45%

塾選びで参考にしたもの、1位は「インターネット検索」(約45%)。「親同士の口コミ」約36%を上回った

出典:Ameba塾探し「お子さまの学習塾に関するアンケート」(2021/4・保護者3,090名)juku.ameba.jp

そして検索の中心は「地図」に移っています。Google ビジネス プロフィール運用支援のカンリーが、直近2年以内に第一子が塾に通い始めた保護者を対象に行った調査(2025年4月公表)によると、塾探しを地図サービスから始めた保護者は44%、複数の塾を比較検討する段階でも45%が地図サービスを利用していました。さらに入塾前にGoogleマップを見た保護者は65%にのぼります。「地域名+塾(習い事名)」で検索し、地図に並んだ候補を比べる——これが標準的な探し方になっています。

塾探しでの地図サービス・Googleマップの利用(第一子が塾に通い始めた保護者)

入塾前にGoogleマップを見た65%
比較検討時に地図サービスを利用45%
塾探しを地図サービスから始めた44%

出典:カンリー「塾探しの実態調査」(2025/4公表) prtimes.jp

これは塾に限りません。習い事は生活に深く根づいており、ベネッセ教育情報が小学生とその保護者3,096組に行った調査(2024年2月)では、有料の習い事をしている小学生は70%。人気1位は水泳(31%)で、月あたりの平均費用は16,676円でした。多くの家庭が毎月お金をかけて通わせる以上、「どこにするか」を検索と比較で慎重に選ぶのは自然な流れです。

選ぶ前に、口コミと料金を「比べて」いる。

見つけたあと、保護者は必ず中身を比べます。前掲カンリーの調査では、Googleマップを見た保護者がクチコミを「重視する」「まずまず重視する」と答えた割合は88%。Googleマップを見る目的も「立地の確認」49%、「詳細情報の確認」43%と、場所と中身の両方を確かめるために使われていました。地図に載っているだけでは足りず、クチコミと情報の中身まで見られているということです。

88%

入塾前にGoogleマップを見た保護者のうち、クチコミを「重視する/まずまず重視する」と回答した割合

出典:カンリー「塾探しの実態調査」(2025/4公表・立地確認49%/詳細確認43%)prtimes.jp

習い事全般でも同じ構図です。コエテコ総研 byGMOが習い事経験のある未就学児〜中学生の保護者2,374名に行った調査(2022年6月)では、教室を検討する段階で「公式サイトを見た」が30.2%、「クチコミサイトを見た」11.2%、「比較・まとめサイトを見た」6.1%。教室を知ったきっかけも「友人のクチコミ」54.2%に加え、「実際に教室を見かけた」が40.1%と高い水準でした。人づての評判と、自分の目で見た情報・ネット上の情報を突き合わせて比べているのが実態です。

保護者は「知っている教室」から選ぶのではなく、検索して並んだ候補を、口コミ・料金・雰囲気で比べて選ぶ。情報が出てこない教室は、比較の土俵にすら乗らない。

裏を返せば、公式サイトやGoogleマップに情報がない教室は「候補から外れる」ということです。募集チラシを配っても、保護者はその教室名を検索し、地図で場所を確かめ、口コミを読んで判断します。その一連の確認の中で、写真も説明も口コミも乏しい教室は、比較の途中で静かに脱落していきます。

最後の決め手は、「近さ」と「通いやすさ」。

では、比べたうえで何が決め手になるのか。コエテコ総研 byGMOの調査で、習い事の入会の決め手として最も多かったのは「場所の近さ・アクセスの良さ」48.4%。次いで「子どもの希望」41.4%、「価格」32.2%と続きます。子ども本人の気持ちや料金より、まず「近くて通いやすいか」が選ばれています。

習い事の入会の決め手(複数回答・上位)

場所の近さ・アクセスの良さ48.4%
子どもの希望41.4%
価格32.2%
友人・知人がいる30.2%

出典:コエテコ総研 byGMO「子どもの習い事に関する調査」(2022/6・保護者2,374名) prtimes.jp

「近さ」が効くのは、通うのが子どもだからです。前掲カンリーの調査でGoogleマップを見る目的の1位が「立地の確認」49%だったのも、この裏返しといえます。送り迎えの負担、子どもが自分で通える距離——保護者は地図上で「うちから通えるか」を真っ先に確認します。だからこそ、地図に正確な場所とアクセスが載っていることが、候補入りの前提になります。

習い事の裾野の広さも見逃せません。栄光ゼミナールが小・中・高校生の保護者3,598名に行った調査(2025年1月)では、これまでに習い事の経験が「ある」と答えた小学生保護者は99.2%。ほとんどの家庭が、どこかのタイミングで「教室を探して選ぶ」という行動を経験しています。塾・スクール・習い事にとって、検索と地図と口コミで比べられる場面は、例外ではなく日常です。

データが示す、対策の優先順位。

ここまでの調査結果を踏まえると、塾・スクール・習い事が「候補に入り、選ばれる」ための打ち手には、自然と順番が見えてきます。

  1. Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)を正しく整える。入塾前に65%がGoogleマップを見る以上、まず地図上に正確な場所・アクセス・電話・営業時間・カテゴリが載っていることが出発点。ここが空欄だと「通えるか」を確認できず候補から外れます。
  2. 「地域名+習い事名」で検索されたとき、情報が出てくる状態にする。公式サイトを検討段階で見る保護者は30.2%。教室名・地域名で検索して、料金・時間割・対象年齢・雰囲気が分かるページが表示されるようにします。
  3. クチコミを増やし、丁寧に応対する。Googleマップ閲覧者の88%がクチコミを重視。通っている保護者に投稿を依頼し、寄せられた声には誠実に返信して、比較で信頼が伝わる状態を保ちます。
  4. 「近さ・通いやすさ」を具体的に伝える。決め手の1位は近さ(48.4%)。最寄り駅からの分数、駐輪・駐車のしやすさ、送り迎えの動線など、通学のイメージが湧く情報を写真とともに提示します。
  5. 料金と中身を、比較されても分かる形で開示する。価格(32.2%)も上位の決め手。月謝・入会金・教材費の目安や、体験の申込方法を明記し、他教室と並べて比べられても不利にならないようにします。

いずれも派手な広告ではなく、「検索・地図・比較の場面で、正しく見つかり、正しく伝わる」ための地道な整備です。保護者が検索し、地図で確かめ、口コミで比べるという行動が定着したいま、教室選びは「知られているか」ではなく「調べたときに情報が出てくるか」で決まりつつあります。子どもと保護者に関わる情報だからこそ、誇張のない正確な発信が、そのまま信頼につながります。

Sources / 出典

  1. 株式会社カンリー「塾探しの実態調査から紐解く 今取り組むべきデジタルマーケティング施策とは?」(2025/4/17公表・直近2年以内に第一子が塾に通い始めた保護者・地図サービスで塾探し44%/比較検討時45%/入塾前Googleマップ閲覧65%/閲覧目的=立地確認49%・詳細確認43%/クチコミ重視+まずまず重視88%/2026-07-07閲覧) — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000348.000037205.html
  2. コエテコ総研 byGMO(GMOメディア)「子どもの習い事に関する調査」(2022/6実施・習い事経験のある未就学児〜中学生の保護者2,374名・入会の決め手=場所の近さ48.4%/子どもの希望41.4%/価格32.2%/友人知人がいる30.2%・公式サイトを見た30.2%/クチコミサイト11.2%・知ったきっかけ=友人のクチコミ54.2%/実際に教室を見かけた40.1%/2026-07-07閲覧) — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003667.000000136.html
  3. Ameba塾探し(サイバーエージェント)「お子さまの学習塾に関するアンケート」(2021/4実施・小中高生の子どもがいる保護者3,090名・塾選びで参考にしたもの1位=インターネット検索 約45%/親同士の口コミ 約36%/ネット上の口コミ参考 約72%/2026-07-07閲覧) — https://juku.ameba.jp/a000001342/
  4. ベネッセ教育情報「【2024年版】小学生に人気の習い事ランキング」(2024/2実施・小学1〜6年生とその保護者3,096組・有料の習い事実施70%/人気1位=水泳31%/1か月平均費用16,676円/2026-07-07閲覧) — https://benesse.jp/kosodate/202403/20240329-1.html
  5. 株式会社栄光「2025 小中高生の習い事に関する調査」(2025/1実施・小中高生の保護者3,598名・習い事経験「ある」小学生保護者99.2%/中学生97.3%/高校生98.2%/2026-07-07閲覧) — https://www.eikoh.co.jp/news/torikumi/p143062/

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