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美容 / アイラッシュサロン

まつげサロンは、資格と
「情報開示」で選ばれる。

Nest Lab美容 / アイラッシュサロン2026.07.14出典4件

20代女性のアイビューティーサロン1年以内利用率は29.0%

マツエク・まつげパーマは、もはや一部の人の贅沢ではありません。アイビューティーサロンの女性1年以内利用率は11.8%(前年比+2.7pt)、20代女性では29.0%——およそ3〜4人に1人が使う「生活インフラ」になりつつあります(リクルート・美容センサス2025年上期)。そして忘れられがちな事実がもう1つ。まつ毛エクステンションの施術には美容師免許が必要で、厚生労働省は利用者に対し「価格の安さより、情報開示と十分なカウンセリングを行う店の選択」を呼びかけています。つまり国が示した「良い店の選び方」に沿って、資格・衛生・カウンセリングを見える化することが、そのまま信頼の差別化になる。本記事では、その現在地を公的資料と大手調査で整理します。

20代女性の29.0%が使う、「生活インフラ」になった。

リクルート(ホットペッパービューティーアカデミー)が15〜69歳の男女13,200人に行った「美容センサス2025年上期」(2025年6月発表)では、アイビューティーサロンの女性1年以内利用率は11.8%で、前年から+2.7ポイントと伸びました。年代別に見ると20代女性は29.0%。若い世代にとって、まつげのケアは「特別なおしゃれ」ではなく、ネイルやヘアカラーと並ぶ身だしなみの定番に近づいています。

29.0%

20代女性のアイビューティーサロン1年以内利用率。女性全体でも11.8%(前年比+2.7pt)と拡大

出典:リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期【ポイント解説】」(2025/6発表・15〜69歳男女13,200人)hba.beauty.hotpepper.jp

この流れは急に始まったものではありません。同じ調査シリーズの2024年上期版(リクルート・2024年6月発表)では、アイビューティーサロンの市場規模は1179億円で前年比+28.9%、1年以内利用率は男女ともここ5年で最高を記録。利用メニューの1位は男女とも「まつげパーマ・カール」で、「まつげエクステンション」も前年から+2.0ポイント(40代女性で増加)と広がりました。まつげパーマの手軽さが入口となり、利用者の裾野が年代・性別の両方向に広がってきた——それがこの数年の基調です。

市場は踊り場へ。ただし男性市場は+46.4%と急伸。

一方、直近の「美容センサス2026年上期【アイビューティーサロン編】」(リクルート・2026年6月発表、2026年1〜2月調査・13,200人)では、市場規模は1323億円で前年比-4.4%と、急拡大の後の踊り場に入りました。内訳を見ると構造がはっきりします。女性市場は1050億円(-12.3%)と縮小した一方、男性市場は274億円(+46.4%)と大きく伸びたのです。女性の年間利用回数は4.71回(-7.6%)に減り、男性は年間利用回数3.10回(+28.6%)・1回あたり利用金額4,524円(+3.3%)と、回数・単価の両面で伸びています。

+46.4%

アイビューティーサロンの男性市場の前年比伸び率(274億円)。女性市場1050億円(-12.3%)と対照的な動き

出典:リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期【アイビューティーサロン編】」(2026/6発表・2026/1〜2月調査・15〜69歳男女13,200人)hba.beauty.hotpepper.jp

男性のアイビューティーサロン利用の伸び(前年比・2026年上期)

男性市場規模(274億円)+46.4%
男性の年間利用回数(3.10回)+28.6%
男性の1回あたり利用金額(4,524円)+3.3%

出典:リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期【アイビューティーサロン編】」(2026/6発表・15〜69歳男女13,200人) hba.beauty.hotpepper.jp

市場全体が右肩上がりだった局面では、「出店すれば埋まる」こともありました。しかし踊り場に入ったいま、女性客は限られた利用回数をどの店に使うかを、より慎重に選ぶようになります。同時に、眉やまつげを整えたい男性という新しい客層が急速に入ってきている。既存客に選ばれ続ける理由と、初めての男性客が安心して入れる入口——その両方を用意できるかが、これからの分かれ目です。

国の基準は明快。「価格より、情報開示とカウンセリング」。

では、お客様は何を基準に店を選べばよいのか。実はこの問いには、国がすでに答えを示しています。厚生労働省によると、まつ毛エクステンションの施術は美容師法上の「美容」に該当し、施術者には美容師免許が、施術場所には美容所としての届出が必要です(根拠は平成20年3月7日付通知「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」。平成22・24・25年にも関連通知が発出されています)。そのうえで厚労省は利用者に向けて、「価格の安さより、情報開示と十分なカウンセリングを行う店の選択」が重要だと周知し、施術後に異常を感じた場合は医療機関の受診を案内しています。

国はすでに「良い店の選び方」を示している。価格ではなく、情報開示とカウンセリング——その基準を先回りして見せているサロンが、選ばれる側に立つ。

これはサロン側から見れば、追い風にできるルールです。美容師免許を持つスタッフが、届出済みの美容所で、カウンセリングを丁寧に行っている——多くの真面目なサロンにとっては「当たり前にやっていること」でしょう。しかしその当たり前が、サイトやGoogleビジネスプロフィール、店内で「見える」形になっているかは別問題です。国が推奨する選び方に沿った情報を先に開示しているサロンは、初めてのお客様(急増中の男性客を含む)にとって、比較の段階で最も安心できる選択肢になります。逆に、どれだけ技術が確かでも、資格やカウンセリングの情報が外から見えなければ、価格でしか比べてもらえません。

「選ばれるまつげサロン」になる、対策の優先順位。

20代女性の29.0%が使う生活インフラになり、男性市場が+46.4%で伸び、国は「情報開示とカウンセリングで店を選べ」と言っている。この3つのデータから、打ち手の優先順位を整理します。

  1. 美容所の届出・美容師免許保有を明示する。国が求める2つの条件(美容師免許・届出済み美容所)を満たしていることを、公式サイト・Googleビジネスプロフィール・店内掲示の3か所で言葉にして示す。「登録美容所」「施術者は全員美容師免許保有」の一行が、価格以外の比較軸をつくる。
  2. カウンセリングの内容を事前に開示する。厚労省が挙げるもう1つの基準がカウンセリング。初回に何を確認するのか(目の状態・アレルギーの有無・デザインのすり合わせ・施術後のケア)を予約前に読める形で公開し、「丁寧に確認してくれる店」だと来店前に伝わるようにする。
  3. 施術例とクチコミを整える。仕上がりの写真と、カウンセリングや衛生面に触れたクチコミへの返信は、開示した情報の「裏付け」になる。撮影と投稿、返信を業務の一部として仕組み化する。
  4. 男性客の受け皿を用意する。市場で唯一大きく伸びているのが男性(+46.4%)。メニュー名・写真・案内文に男性の利用イメージを加え、「男性も歓迎」が伝わる入口をつくる。初めての業態だからこそ、情報開示の効果が最も出やすい客層でもある。
  5. 料金を明確にする。「価格の安さ」で競わないことと、「価格が分かりにくい」ことは別。メニューごとの総額・オフ代・所要時間を明示し、安さではなく分かりやすさで信頼を積む。

市場の急拡大期が一段落したいまは、裏を返せば「きちんとやってきたサロンの丁寧さが、差として見えやすくなる」局面です。国が示した選び方——情報開示とカウンセリング——を先回りして見える化する。それが、価格競争から一歩離れた場所で選ばれ続けるための、データが示す最短の道筋です。

Sources / 出典

  1. リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期【ポイント解説】」(2025/6/26発表・15〜69歳男女13,200人・アイビューティーサロンの女性1年以内利用率11.8%〈前年比+2.7pt〉・20代女性29.0%/2026-07-15閲覧) — https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2025-1st-half/66985/
  2. リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期【アイビューティーサロン編】」(2026/6/25発表・2026/1/21〜2/12調査・15〜69歳男女13,200人・市場規模1323億円〈前年比-4.4%〉=女性市場1050億円〈-12.3%〉+男性市場274億円〈+46.4%〉・女性の年間利用回数4.71回〈-7.6%〉・男性の年間利用回数3.10回〈+28.6%〉/1回あたり利用金額4,524円〈+3.3%〉/2026-07-15閲覧) — https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2026-1st-half/79149/
  3. リクルート プレスリリース「美容センサス2024年上期≪アイビューティーサロン編≫」(2024/6/25発表・市場規模1179億円〈前年比+28.9%〉・1年以内利用率が男女ともここ5年で最高・利用メニュー1位は男女とも「まつげパーマ・カール」・「まつげエクステンション」は前年比+2.0pt〈40代女性で増加〉/2026-07-15閲覧) — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002587.000011414.html
  4. 厚生労働省「まつ毛エクステンションの危害」(まつ毛エクステンションの施術は美容師法の「美容」に該当し施術者に美容師免許が必要・届出された美容所での施術が必要・根拠通知=平成20年3月7日「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」〈平成22・24・25年にも関連通知〉・利用者向けに「価格の安さより、情報開示と十分なカウンセリングを行う店の選択」を周知・施術後に異常があれば医療機関を受診/2026-07-15閲覧) — https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124086.html

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